お口の細菌と低体重児出産

最近の研究で、低体重児出産をした女性のお口の中は、歯周ポケット内に歯周病原菌が多くなっていることが示されています。口の中で増えて血液中に流れ込んだ菌の成分は、体に作用していろいろな効果をおよぼします。低体重児出産もその作用の一つと考えられています。

歯周病原菌の成分として内毒素があります。内毒素は体を防御する細胞(免疫担当細胞)を刺激し、種々の活性物質を誘導し、発熱を引きおこしたり、歯を支える骨を溶かしたりします。これらの活性物質のうちプロスタグランディンやTNF αが歯周炎により増加し、早産を引きおこすと考えられています。

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