ライオンズ原稿2023年1月「衝撃的な2022」

私こと、昨年はライオンズクラブ歴10年も過ぎ、例会皆出席の表彰もされました。新しいメンバーも増えたこともありでそろそろクラブから休ませてほしいと漏らしましたところ、JC時代からのメンバーの方々にそれは困ると慰留され、ライオンズは先生のような博士でインテリジェンスが必要とまで言われました。
それならばと、若いメンバーのような貢献はできませんが、自由な発想で論理的科学的に、現在と歴史の見識を、不定期ですが書かせていただくことになりました。
最初に断っておきますが、日本は民主主義社会ですので、当然政治的な話も避けて通れませんが、あくまでライオンズ目線で中立で、政党党派に偏ったものではないよう、論理的科学的な見地ですすめます。
まず、今年の年賀状は下記のようにしました。

(解説いたしますと) 衝撃的な事件とは、ご存知のように2022年2月24日からのロシアによるウクライナ侵攻、さらに7月8日の安倍元首相襲撃事件がありました。ウクライナ侵攻は第2次世界大戦以降文明国ではありえないと考えられていた本格的な戦争です。ここで日本政府のとった対応が問題です。まず、G7の国の中で最も資源が乏しく自給率が低い日本がなぜ経済制裁に加わるのか、相手のロシアは資本大国で逆に日本が参ってしまいます。現にサハリン2が止まれば10%の電気が不足し、家庭の節電ならともかく工業界では10%すなわち2時間半電気炉は止まります。医学界なら救急医療などでは死者が出ます。
そしてすぐに在日のロシア外交官を追放しました。これにはびっくりしました。こんなことをしたらロシアに宣戦布告するようなものです。太平洋戦争の時でさえ、開戦後アメリカ大使館の外交官は家族と共に汽船で本国に送還しております。これが儀礼です。
日本がNATOに入っておればいいですが、NATOは第5条に1国に武力攻撃が行われたなら全締約国の抗争とみなす集団的自衛権があります。わが国は日米同盟以外の防衛はなく、アメリカは世論で動く国だから、日本のためにアメリカの青年が死んでいったら、いつ状況が変わるかもしれません。
ウクライナは開戦後すぐ武器が少なく火炎瓶の作り方をTVで流しました。日本ではそんなことをしたら公安警察が飛んできます。
日本の若者はウクライナのような愛国心はありません。仮にあったとしても、銃さえ扱えません。義務教育で基本的医学知識、例えば救急蘇生すら教えていません。戦車は300車両、銃弾の備蓄は2週間分しかなく、北海道から南西諸島へ運ぶ手段がないといいます。部品不足は深刻で自衛隊の稼働率は5割強で戦闘機を守る格納庫もなく物量で中国に追いつけません。そもそも平和憲法のもと日本に戦争はないという前提です。
ウクライナに対しては経済制裁よりも人道支援すべきです。ウクライナ人は日本よりIT教育もされており、移民として大規模に受け入れるべきです。それならG7でも顔が立ちます。
安倍元総理襲撃事件及びその後の国葬に関しては安倍政治の評価も含め政治的すぎますので今はコメントしませんが、外交面の貢献は大きく、世界に対し安倍元総理に代わる政治家は当分出てきません。日本にとっては損失です。また密造の銃で昼間の公道で起きた点で、日本は平和で治安のよい国というイメージは消えました。残念です。ただ、野田元総理の追悼演説はすばらしかった。民主主義は残ったと思いました。
次回は日本の凋落についてその実態と対策を書く予定です。

文責 L. 岡村 貞一

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